財布はショッピングの際のパートナーですから、出来る限り長持ちさせたいのは共通の願いだと思われます。しかしどんなに丈夫な財布でも、例えば革製の財布であっても、経年劣化から逃れることはできません。
確かに皮製品の魅力は経年で増すこともあります。色合いが変化し、手触りがしなやかになることもあるからです。ただどうしても汗や摩擦でシミが生じたり、弱まったりしますから、それなりの手入れが必要になるのです。
革製品の手入れは適当にしてはいけません。
特に財布の場合、人目に触れることも多いでしょうから、自己流のメンテナンスで失敗すると目も当てられなくなります。
この機会に是非正しいメンテナンス方法を学習して下さい。
ここでは重点に絞って解説したいと思います。最初に心掛けるべきなのは、購入直後の手入れです。買ったばかりなのに気を遣わなければいけないのかと、うんざりする人もいるでしょう。しかし経年劣化のスピードを下げるためには、最初に防御策を講じることが何よりも大切なのです。
具体的には、新品の革財布にお金を入れ過ぎないようにしましょう。
新しい革は圧が掛かるとすぐに伸びてしまうからです。伸びた革は元に戻りませんから、最初の対応が肝心なのです。
例えばクレジットカードの類を何枚も入れてしまうと、カード用ポケットが膨らんでしまいます。もちろん最終的には沢山のカードを入れたいでしょうが、使い始めは我慢するようにしましょう。それだけの対策で革の経年劣化をある程度防ぐことが出来るのです。
繰り返しになりますが、革製品は購入直後が最も弱いとお考え下さい。
綺麗に見えるのは油分が不十分だからであり、その状態が一番危険なのです。